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【熊本地震取材報告-復興の途上】

【熊本地震取材報告-復興の途上】

 熊本地震発生からすでに1年3か月近くが経過した。

私の住んでいる横浜をはじめ、関東圏ではあまり話題になることはなくなった。

地理的な遠さもあるが、熊本市内中心部の被害がほとんど回復していることも関係しているのだろう。

 今回の熊本地震で最も被害を受けた地区のひとつに益城町がある。

益城町は熊本市中心部から東へおよそ14キロほどの場所に位置する。

断層の真上に位置していたということもあり、今回の地震では甚大な被害を受けた。

震災当初、県道沿いの建物の多くが全壊や半壊認定を受けるほどの被害があり、道路にもがれきが散乱していた。

その年の夏を過ぎたあたりから徐々に倒壊した建物の解体や撤去の工事が始まり、現在では益城町の中心地は更地が目立つ。

 被災した人々も徐々に公営住宅や仮設住宅へ移り、避難所として開放されていた体育館などは閉鎖され、ボランティア団体の活動も徐々に少なくなっている。

 目に見えて復興に向かっていることはとても喜ばしいことである反面、家をなくした人たちの自宅の再建など、いまだ多くの課題が残っていることを忘れてはいけないだろう。

 写真は復興祈願の看板を置く神社の跡地。


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