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【特集記事】イスラム教 Vol.18-「ラマダン(断食)」

【特集記事】イスラム教 Vol.18-「ラマダン(断食)」

 イスラム教へのイメージのひとつに「ラマダン」というのがあり、ご存知の方も多いと思います。

ラマダンとは「断食」を意味するアラビア語です。

 この断食は約1か月間行われます。

だだ、一か月間全く飲まず食わずというわけではなく「太陽の出ている間」だけ断食を行います。

おおよそ一日の半分程度といったところでしょうか。

 私のHP内の『取材ノート』のなかでムスリム移民について何度か触れてきました。

彼らは中東地域からヨーロッパなどに移住してきた人々のことです。

ラマダンは太陰暦を採用しているイスラム歴を用いています。

太陰暦は1年でおおよそ11日程度西暦より早く進むので、ある年のラマダンは夏であったり、ある年は冬であったりします。

 移民である彼らの出身地域はほとんどが年中夏の地域であり、緯度も低いため日の出ている時刻に大きな変化は1年を通してあまり見られません。

しかし、ヨーロッパでは緯度が高いため夏の時期は20時間近くも太陽が出ています。

 住んでいる地域の日の出や日の入りに合わせるため、ヨーロッパに住む移民ムスリムたちは母国でのラマダンより、さらに長い時間の断食を行います。

 彼らからしてみれば、「辛い」という感情よりも「神からの祝福」とすら感じていて、宗教の力恐るべし、といった感じでしょうか。

ですが、断食が明けた際にみんなが一斉に水を飲む姿には我々と同じ「人間味」を感じるのでした。

 写真はラマダンが明け、食事を楽しむムスリムたち


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