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あいりん地区取材報告-自転車

 大阪のあいりん地区での取材報告です。

この地区では多くの自転車を見かけます。

自転車で走行している人はもちろん、建物の前に駐輪されている自転車が目立ちます。

あいりん地区にある多くの建物は「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所なので、自転車の数だけ人が泊まっているということが言えるでしょう。

 自転車の多くは最近はやりのロードバイクのようなものではなく、いわゆるママチャリです。

ママチャリの後輪側にはたいてい荷台がついており、その荷台を購入時よりも大きなものに付け替え、より荷物が載せられるように改造されているものが多いです。

 生活用品を常に運ぶ必要がある彼らにとって、荷台を大きくすることによって移動を楽にしています。

 そしてもうひとつの活用方法としては、彼らの仕事に役立つからです。

日雇い労働者の中には街の空き缶を集め、その空き缶を廃品回収業者に売ることで生計を立てている人たちもいます。

空き缶を回収し、運ぶためには大きな荷台が必要になるので、そのために後輪側の荷台を大きくしているというのが理由だそうです。

 写真は労働会館前に駐輪されている自転車。


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