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【特集記事】イスラム教 Vol.10-「シーア派(3) カルバラーの戦い」
- Zindabad Japan by Endo Atombashi
- 2017年1月18日
- 読了時間: 2分
【特集記事】イスラム教 Vol.11-「シーア派(3) カルバラーの戦い」
イスラム教の中でも少数派であるシーア派の人々にとって最も重要な行事の中に「アシューラ」というものがある。
このアシューラという行事は、1400年前に殺害されたシーア派の3代目指導者(イマーム)であるフサインを追悼するものです。
イマームであったフサインは「カルバラーの戦い」という事件で殺害されました。
カルバラーの戦いとは西暦680年、フサイン率いるシーア派の一団が反乱を起こすと察した時の王朝ウマイヤ朝のヤジード1世によって派遣された30000万ともいわれる軍勢に襲われ、そして殺害された事件のことです。
この時フサインのタ隊は72人で、完全なる虐殺であったというシーア派の人々の見解から、この事件はシーア派の人々にとっての大きな感情のしこりとして今でも残っています。
殺害された場所は現在のイラク中部の街、カルバラーという場所で、その地の名前から「カルバラーの戦い」と呼ばれています。
人々はフサインとその一行を追悼するために、カルバラーに訪れ、祈りを捧げています。
フサインが殺害されたその場所は現在、イマーム・フサイン廟として多くの信者が訪れる場所になっています。
フサインが殉教したとされる日を「アシューラ」と言い、シーア派最大の行事のこの日は世界中のシーア派の人々がこのイマーム・フサイン廟に集まり、追悼行事を行います。
ちなみに1979年に起こったイラン革命の日もまさにアシューラの日で、シーア派世界のパワーが爆発する日と言われています。
アシューラの行事の詳細は次回に続きます。
写真はイマーム・フサイン廟

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