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【特集記事】イスラム教 Vol.10-「シーア派(2)」

【特集記事】イスラム教 Vol.10-「シーア派(2)」

 シーア派の人々は大多数のスンニ派の人々との間で、預言者ムハンマドの後継者についての考え方において決定的な違いがあります。

預言者の亡き後、孫の「アリー」という人物を後継者にしようと考えた一派があります。

その一派は「アリーの党」と呼ばれていました。

「アリーの党」をアラビア語にすると「シーア」と言います。

なので、日本語ではわかりやすく「シーア派」と呼んでいます。

 アリーのみがイスラム共同体を率いる指導者(イマーム)であるとの主張から始まったシーア派は、その主張とは合わないスンニ派からの弾圧などを経験しています。

特に第3代イマームであるフサインを今のイラク中部であるカルバラーで殺害した事件は1400年たった今でもシーア派の人々の宗教的結束の源泉となっております。

 この事件を「カルバラーの戦い」と言います。

この事件の詳細は次回の記事でお伝えします。

写真はイラクのナジャフ空港に掲げられている第3代イマームのフサインの肖像。群像崇拝を禁じるイスラム教の中でも、シーア派は聖人の顔を描くことに関しては比較的緩やかである。


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