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【特集記事】イスラム教 Vol.8-「宗派」
- Zindabad Japan by Endo Atombashi
- 2017年1月12日
- 読了時間: 2分
【特集記事】イスラム教 Vol.8-「宗派」
イスラム教には大きく分けて二つの宗派が存在します。
「スンニ派」と「シーア派」と呼ばれる宗派が存在します。
イスラム教徒の8~9割がスンニ派です。
シーア派と呼ばれる人々は主にイランやイラクに居住しており、この地域では多数派です。
二つの宗派の主な違いは、預言者ムハンマドの後継者を誰に据えるのかという考え方の違いから袂を分かつに至りました。
多数派であるスンニ派の考えとしては、預言者ムハンマドの後継者を選挙で決めるという方式を採用し、その際に選ばれた3人のカリフ(最高指導者の称号)をイスラム共同体のカリフとして据えることを支持しています。
少数派のシーア派では預言者ムハンマドの後継者を、その孫にあたる「アリー」という人物に据えるべきだと主張しています。
これは「血統を重んじる」という考えがあります。
信仰の違いはほとんどありません。
基本的には、預言者ムハンマドの後継者を誰にするか、という点でのみ相違点が確認できます。
なので、断食やハラール認証などの点において両者が対立することはありません。
しかし、人間が運用している以上トラブルはつきもので、頻繁に宗派対立などが起こります。
ただし、その対立の背景には信者の信仰心のみに起因しているということのみならず、政治家が争いをあおるために宗派間対立をあおるということもしばしばみられます。
注意深く観察する必要があると思います。
写真はイラク最大級、バグダッドにあるモスク

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