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【特集記事】イスラム教 Vol.7-「喜捨」

【特集記事】イスラム教 Vol.7-「喜捨」

 イスラム教では「喜捨」という考え方があります。

喜捨とは本来、仏教用語で「寄付」など貧者への施しなどの行いを指す言葉です。

アラビア語では「ザカート」や「サダカ」という寄付行為を分かりやすく「喜捨」という言葉に訳しています。

 イスラム教徒にとってこの「喜捨」の行いは美徳とされていて、多くのイスラム圏で推奨されています。

貧者への施しは神から勧められている行為であり、クルアーンにも何度も喜捨については書かれています。

 現在では「サダカ」と呼ばれる税金のようなものを喜捨と同等とみなすこともあります。

サダカとは異なり「ザカート」は「自由喜捨」のことを指すので、クルアーンの中にも「ザカート」のほうがより推奨された記述がみられます。

なので余裕があるイスラム教徒の人は貧者への施しを積極的に行います。

 例えばそれは金銭的な施しのみならず、礼拝に訪れた信者たちに食事をふるまうなどの喜捨などもあります。

 写真はIS(自称イスラム国)から奪還されたイラクの街、サッマラーのモスク近くでマトンカレーの炊き出しを行う人々。

これも喜捨、いわゆるザカートである。


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