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【特集記事】イスラム教 Vol.6-「ハラールとハラーム」
- Zindabad Japan by Endo AtomBashi
- 2017年1月8日
- 読了時間: 2分
【特集記事】イスラム教 Vol.6-「ハラールとハラーム」
前回のVol.5では食事に関する「ハラール認証」について書きましたが、今回はその意味を考えてみたいと思います。
前回の記事に出てきた「ハラール認証」とは「イスラム教徒が口にできる食品の証明書」のようなものであることを説明いたしました。
そもそも「ハラール」とはアラビア語で「合法の・許されたもの」という意味に相当します。
ハラールというも合法的なものがあるということは、ハラールでないもの。
つまり「禁止されたもの」も存在するわけです。
これをアラビア語で「ハラーム」と言います。
用語が似ていて少しややこしいですが、違いを理解できるとより深くイスラム教の概要が理解できると思います。
「ハラール」・・・合法な、許されたもの
「ハラーム」・・・禁止されたもの
例えば豚肉やイスラム教徒によって処理されていない肉類などは「ハラーム」と呼ばれます。
その他にも酒類なども「ハラーム」に相当します。
ハラームは食事の規定だけを指す用語だけではなく、イスラム教の教えに反する行いのすべてがハラームです。
婚前性交渉や窃盗、強盗、背教などもハラームです。
食事の規定にはよく注目が集まりますが、ハラール・ハラーム問題はイスラム教徒が生活を送るうえでも意識される日常のことなのです。
なので「難しそう」と捉えられがちですが、所詮は我々と何ら変わりのない世界のひとつの地域の慣習ということだと思います。
写真の真ん中に書かれているロゴのようなアラビア語は「ハラール」という意味。ロンドンにあるハラール認証のファーストフード店。

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