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イラク情勢-解放された街の様子

 現在、イラク北部のモスルという都市で過激派組織ダーイッシュ(自称イスラム国)からの奪還作戦が展開されています。

戦闘は徐々に収まってきていますが、依然として緊張感が続いています。

 ダーイッシュから解放された街の一つに「サーマッラー」というところがあります。

サーマッラーには世界遺産に登録された「サーマッラーの考古学都市」といった観光名所などがあります。

 中でもシーア派の聖地である「ハサン・アスカリー」というモスクがあり、シーア派の巡礼者が多く訪れる場所でした。

一時期、ダーイッシュによって支配されたため、シーア派と対立をしているダーイッシュはハサン・アスカリーを破壊してしまいました。

 イラク軍や有志国連合(アメリカ等)によるダーイッシュ掃討作戦によってサーマッラーは解放され、現在では街の修復などが進められています。

しかし、依然危険な状況であることは変わらず、街に入る為の警備は厳重で、私が訪れたその日にも街の郊外ではイラク軍とダーイッシュの戦闘が行われてしまいました。

それだけ戦争が近くにあるという現実を感じさせられます。

写真はサーマッラーの住居。

銃弾の跡が生々しく残っている。

住民が今はどこに行ってしまったのかは誰にもわからない。


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